「まちかど図書館3388」は2015年に開設し、2019年に404番目のまちライブラリーとして登録されました。
にぎやかな生野区の南端にある「民公館」内にスペースを借り、ボランティアスタッフの手によって運営されています。
まちライブラリー活動は、自分たちの暮らす地域に私設の図書館をつくり、人と人、本と人とが交流する拠点にしようという取り組みです。
礒井純充著『本で人をつなぐまちライブラリーのつくりかた』には、「すべてのまちライブラリーは、始める人や場所に一つ一つ違いがあります。それぞれが個別のやり方や思いで始められています」と、書かれています。
当館の場合、開設のきっかけは定年退職後に西国三十三所と四国八十八ヶ所の巡礼をし終えた館長が、「地域社会の活性化のために何かしたい」と思ったことだったとか。
まちかど図書館3388の名称もそこからとられ、ロゴマークは空海ゆかりの場所の一つ「御厨人窟」の中から見た風景を表しています。
現在、蔵書数は約4500冊(2023年9月時点)になり、小さなちいさな図書館としては充実した内容になってきました。
ガラス窓から見える壁一面の本棚に、「ここなんでんのん?」「古本屋さん?」と入ってきてくださる方がいたりして、活動の輪は徐々に広がっています。
まちかど図書館3388では本の閲覧や貸し出しを通常開館日におこなう他、読書会や各種イベントを開催しています。
本が好きな人も、ちょっと苦手意識のある人もふらりと訪れてみませんか?
開設前(2015年)
長年にわたり酒屋さんのお店として活躍したスペースを利用。棚のサイズは一升瓶の高さになっています。
開設直後(2015年)
棚を白く塗って、手元にある本を少しずつ並べ始めた段階です。
そして今(2022年)
たくさんの方からの寄贈をいただき、現在はこんな状態に。一本ずつ木を植えるようにライブラリーが成長していきました。